一般社団法人日向青年会議所
 第56代理事長 安藤 靖

「はじめに」
1962年から始まった日向青年会議所は2018年で創立56年を迎えました。これもひとえに、「明るい豊かな社会」の実現を目指し「まちづくり・ひとづくり」に英知と勇気と情熱をもってご尽力された先輩方の賜物と、日頃より我々JCの運動にご理解いただきご支援いただております、日向市民の皆様や関係各所の皆様のお陰と感謝いたします。
青年会議所は修練・奉仕・友情を三信条とする団体であり、自らの人間力を高めることで「明るい豊かな社会」の実現を目指し運動を行っております。日向青年会議所も十数年前は40名以上の会員が在籍しておりましたが、現在は8名まで減少し会の存続は元より、JC運動の発信に多くの困難と負担を抱えており、現役メンバーの多くは、日々の生計を維持しながら、なぜ青年会議所活動を続けているのか、自問自答しながら過ごしております。
本年度は、これまで以上に素晴らしい事業運動を発信し青年会議所の魅力を伝え、多くの同志を増やし、新たな時代に合った青年会議所運営を構築して参ります。

「教え・学び・共に成長しよう!」
青年会議所が掲げる、明るい豊かな社会づくりは、未来を担う子どもたちへ向けての活動と言えるでしょう。社会全体で子どもたちの未来のために動き、子どもたちがこの地域で経験・体験できる可能性を探ることが必要です。未来ある社会を示し、日向青年会議所だからこそできる体験をすれば、子どもたちは必ず郷土愛が育まれるでしょう。
もちろん子どもだけではなく、親や周囲の人も得るものがあります。共育とは共に学び成長することです。表に見える部分を伝えるだけであれば単純なことかもしれませんが、心に響き、記憶に残させることは容易ではありません。学ぶことに年齢や立場など関係ありません。また、「今日の常識は明日の非常識」と言われるように固定概念に縛られず様々な視野を持ち学び成長する機会を創出してまいります。

「青年経済人として社会を動かす力強い運動展開!」
私たちが理想とする「明るい豊かな社会」とはいったいどのようなものでしょうか。その答えは、JC宣言文の中にある「個人の自立性と社会の公共性が生き生きと協和する確かな時代」であると私は考えています。そして、「明るい豊かな社会」の実現には、社会を動かす力強い運動と実行力が必要です。
社会を動かす力強い運動とは、私たちが真のリーダーシップを発揮し、多くの市民を巻き込むことで、個人の意識と社会システムの変革を起こすことです。その為に私たちは、質の高い事業構築と動員・広報によって、社会を動かし変える力強い運動を展開していきます。メンバー一人ひとりが、これまで以上に地域の未来を創造し運動発信できるよう学びの機会を設けます。

「自らの成長のための機会を活かす!」
地域活性化や子育て支援、環境保全など特化した団体が多く存在する中、青年会議所の存在意義を明確にすることが難しくなってきています。今後、これまで以上に公益性のある事業を進めていく必要がある中、改めて地域での役割を認識し、青年会議所としての明確な見解を持つことが大切だと考えます。本年、青年会議所におけるアジア地域の国際会議であるASPACが隣県鹿児島で開催されます。また、全国の青年会議所会員が一斉に集う全国大会in宮崎もご当地宮崎県で開催されます。宮崎にいながらアジア・全国という観点でどのような運動、活動が行われているのかを確認、体験できる貴重な機会があります。この機会を十分に活用し、積極的に行動できる会員の育成を行います。そして、積極的な行動が多くの人との出会いの場を築き、自らの成長へと繋がっていくことと思います。志同じくする全国の会員と様々な事業を通して、心身の修練に取り組んでいきます。

「防災・減災について市民意識の醸成!」
2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に防災・減災について考え学ぶ機会は増えました。ですが、一昨年は熊本地震そして今年の7月には九州北部豪雨災害と、またも自然災害により多くの尊い命が奪われました。私たちの住むこの地域でも、住民と行政の協働により災害情報の共有、避難方法の周知、避難施設の整備、物資の備蓄など防災・減災につて様々な対策・協議・準備されてきていますが、せっかく用意された避難方法や施設・物資も活用しなければその効力を発揮することはできません。本年度は、自助・共助・公助の一つである自助について、学び経験する機会を設け、防災・減災に対する市民意識を醸成することを進めていきます。

「会員拡大!」
会員拡大が進むことにより、より多くの人の意識を変革することができます。多くの人が集い、活発な交流を行っていくことは新たな視点を生み出す原動力になると確信しています。多くのメンバーが集い賑わいを内部に作り出すことで、より素晴らしく、青年らしい、社会を変える力強い運動へ挑戦していきます。

「結びに」
未知の経験ができると思い青年会議所の門を叩いたときの高揚感、初めて事業に関わったときの緊張感、上手く伝えることが出来なかった悔しさ、無事に事業を終えたときの安堵感などを初心の気持ちを大事に新鮮な気持ちで活動していきます。
メンバー一人ひとりが日向青年会議所に入会をした動機は様々だと思います。しかし、「明るい豊かな社会」の実現を目指す「志」は同じです。
私たちは、創始の志を胸に、若者らしい発想の活動を通して、新たな時代に挑戦していく力強い運動を発信し、この地域に必要とされる組織へと邁進していきます。

スローガン
「報恩謝徳」 (ほうおんしゃとく)

テーマ
感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く、感謝の心で地域を創生しよう!